STAFF COLUMN 中田 礼彦のコラム

孤独死と生活保護

  • 2026.04.19


以前、私は生活保護制度と孤独死の問題について、社会的な視点からコラムを書きました。

支援を求めながらも制度につながらず、孤立の中で亡くなられる方がいる現実に、さまざまなことを考えさせられたのを覚えています。

あれから日々の業務に向き合う中で、その問題は決して特別なものではなく、「住まい」の現場ともどこかでつながっていると感じるようになりました。
不動産業において、単身高齢者や生活保護を受給されている方のご入居については、慎重な判断が求められる場面があります。
孤独死のリスクや万が一の対応など、オーナー様が不安を感じられるのは自然なことだと感じています。大切な資産を守るという視点は、私たちも同じように大切にしています。

一方で、現場でお客様と接していると、住まいを必要としているにもかかわらず、選択肢が限られてしまう方がいらっしゃることにも気づかされます。
背景には、経済的な事情だけでなく、人とのつながりの少なさなど、さまざまな要因が重なっているように感じます。

以前のコラムでは制度そのものに目を向けましたが、現場で感じるのは、「制度」「住まい」「人とのつながり」がゆるやかに関わり合っているということです。
どれか一つが欠けると、生活の安定が少し難しくなってしまうのかもしれません。

一社員として考えるのは、リスクへの配慮と、住まいを必要とする方への対応、その両方を大切にしながらどう向き合っていくかという点です。
見守りの工夫や関係機関との連携など、小さな取り組みを重ねることで、オーナー様の安心にもつながり、受け入れの幅も少しずつ広がっていくのではないかと感じています。
生活保護制度は、誰か特別な人のためだけのものではなく、状況によっては誰にとっても身近なものになり得る仕組みです。
そして住まいは、その生活を支える大切な基盤の一つです。

不動産会社としてできることは限られているかもしれませんが、日々の対応や積み重ねが、オーナー様の安心と入居者様の安定した暮らしの両立につながっていけばと考えています。
これからも、現場の一員として無理のないかたちでできることを探しながら、よりよい住環境づくりに関わっていきたいと思います。
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